お久しぶりの更新となってしまいました。
皆様、お元気でしょうか?
インフルエンザもようやく下火になってきましたが。
まだ寒い日が続いたりと、体調がついていかなかつたりもする毎日です。
さて。
昨日、クリニックのお仕事でしたが半年振りに来院されたカップルさんです。
実はタイトルにもあるように、性同一性障害を克服し性別適合手術を受けたカップルさん。
そして、お2人でよく話し合ってお2人のお子様が欲しいと望んでいました。
そして精子バンクを通じて、何とか挙児を希望していたのですがなかなか精子の提供が無いと。
そして至った結果は、家族からの精子提供というものでした。
私の働いているクリニックでは、人工授精まではかのうなのですが、それは婚姻関係にあって、必ず旦那様の精子を人工授精するというのが決まりです。
そして開院以来、その決まりを破らずにやってきました。
しかし、昨日のカップルさんの現実。
そうですよね。
ようやく、最近『性同一性障害』が認知されるようになってきて。
でも、まだ偏見の目があったり。
けど、今回のケースは倫理や社会性の問題も含んできます。
もし、妊娠に至った後のその方達の人生にも大きな影響が出るかもしれません。
考えても考えても、なかなか答えはスパッとでないものです。
それだけ、人の生とは大きいという事なんですが。
今後、医療従事者をはじめ、関わる人達、そして国やサポート体制等大きく変えていかなければいけない部分があるんでしょうね。
それこそ、骨髄バンクのように、『コーディネーター』のような方がいてもいいのかもしれません。
昨日のカップルさんは、どこに相談したらいいのか、どうしたら子供を授かれるのか本当に悩んでいるんだと思います。
私も不妊カウンセラーを取ったら、そういったカップルの相談窓口にもなれるよう精進しなくてはと思いました。
玉山 さき
HP